みなさま、はじめまして!
ウェイブ編集部で女性向け作品を担当しているR.Oです。
好きな作品は、さくらももこ先生作品、藤本タツキ先生作品、西尾維新先生作品。(ギャグ、シリアス、繊細の三拍子です)
あとは、犬が出てくる作品なら何でも大好きです。
今回の記事は「私の推し作品」について。
シリーズ化する(らしい)ので、今回は第一弾です!
私の推し作品はピマヅ先生著の『棺の花嫁』です。
担当作なのですが…ピマヅ先生のセンスが炸裂していて、原稿が上がるたびに毎回大興奮しています。

表紙だけ見ると、一見「和風ファンタジー?」とか「よくあるシンデレラストーリーっぽい?」と思う方もいるかもしれません。
確かにそういう側面もあるのですが、この作品の魅力はそれだけではありません。
ピマヅ先生のセンスが光るポイントをひとつずつ整理して、ご紹介します!
推しどころ①:キャラクターデザイン
どのキャラも魅力的ですが、個人的にはヒロインの妹・桃乃ちゃんが推しです。

ラブリーな顔立ちの子が着る和服って本当にかわいいんですよね。
着物のデザインもピマヅ先生のセンスが光っています。
和洋折衷の雰囲気で毎話楽しみにしています…!
そして、作中で何かを企んでいる藤能(ふじの)も推しです。

七三眼鏡が最高で、煙草もめちゃめちゃ似合いますね…ピマヅ先生の演出力が存分に発揮されています。
特に好きなシーンは、任務に失敗した関係者を始末するシーン。


かっこよすぎて痺れました。
陰影の使い方が巧みで、ページをめくると不穏な空気がドッと襲ってきます。
こういった素晴らしい原稿を誰よりもいち早く読めるのは、編集の特権です!
推しどころ②:作品全体の穏やかな質感
和風作品ってどうしても堅くなりがちな印象があります。
でも本作は、ページをめくるたびに暖かい風を感じるような柔らかさがあり、とても穏やかに読めます。

色彩や背景の描き込みや、キャラクターの仕草のひとつひとつまで優しく丁寧に描かれていて、読み終わったあとも心がほっとするんです。
こうした“ゆるやかな質感”があるからこそ、物語のシリアスな場面も絶妙なバランスで心に響きます。
読むだけで空気感や温もりを感じられる…そんな魅力が、この作品にはあります。
推しどころ③:恋愛シーン
こちらの作品、もちろん恋愛漫画ですのできゅんシーンは外せません!
なかでも私が大大大好きなシーンはこちらです。

ドキドキしますね…!
言葉がなくても、細かいディテールで「好き」の気持ちが伝わってくるんです。
「好き」は言葉にしないと伝わらないこともあります。
でも、言葉にしてしまうとどうしても野暮ったくなってしまいがち…。
そんな難しいところを、ピマヅ先生は空気感や細やかなディテールで繊細に表現してくださいます。
まさに“絵で魅せる”という漫画ならではの魅力が詰まったシーンです。
作家さんの魅力を見つけて、読者さんへ届ける
ピマヅ先生は、同人誌を拝見したことがきっかけでお声がけしました。
演出やセンスの良さに惹かれて「絶対にこの作家さんとお仕事をしたい!」とラブレターを送ったのです。
作家さんの魅力を最大限に引き出し、読者さんに届ける――それが編集者の役目だと感じています。
その想いで生まれた『棺の花嫁』は、現在多くの読者さんに愛される大ヒット作となりました。
好きな作家さんとお仕事ができるのは、編集という仕事の醍醐味。
読者さんにとってはもちろん、自分にとっても推し作品となるような作品を作家さんと一緒に生み出していきましょう◎