▼会社員として考えたいこと
ウェイブ編集部・編集長の村井です。
突然ですが、私は会社員です。
そして世にいる大抵のマンガ編集者もまた会社員なのです。ドン。
(当然すぎる事実を意外な感じで伝えてくるヤツ特有の怖さ…!!)
「編集者は会社員である」ことはマンガ家さんと楽しく一生懸命マンガ制作をしていると、忘れそうになることがあります。でも忘れてはいけません。
漫画家の伴走者として、短期的な視点では作品をヒットさせることが編集者として、常に最重要目標であることは間違いありません。
ですがそれと同じくらい、「会社員」として中長期でのゴールや、キャリア目標は別で考える必要がありますよね。
「ウェイブに編集者として転職したらどんなキャリアが積めるのか?」
「ヒットを生み出す編集者になった後に目指すものは?」
そんな疑問に応えるべく、今日はウェイブ編集部のキャリアマップをご紹介したいと思います。
大前提としてウェイブは設立15年の会社です。
ロングスパンでのキャリアマップは正直まだまだ模索中ではあります。
業績拡大による人員増、事業変化などによってキャリアやポストも現在進行形で変化が生まれている最中です。
その中で2025年現在のキャリアマップ事例である、マネージャーコースとスペシャリストコースをご紹介させてください。

(唐突なフロントダブルバイセップスポーズ…!)
▼共通ルート プレーヤー1年目
将来マネージャーになる方もスペシャリストになる方も共通なのがこの段階です。
編集職としてウェイブでのキャリアがスタートしたらまず、
業界経験者か未経験者かを問わず先輩OJTとペアを組んでもらいます。
ここで弊社流のイロハを手取り足取りレクチャーします。
原案、プロット、ネーム、下描き、原稿に至るまで自分でチェックした作家提出物に先輩のチェックが入ります。ただ、ウェイブ編集部の先輩社員はみんな穏やかで優しいことに定評があるのでご安心ください。
ベテランやヒットメーカーが作品チェックの際におさえておきたいポイントや、必勝パターン、市場トレンドを伝授するので、それを吸収しながら編集業務に慣れていきます。
特に漫画原案を作る方法は、体系的に身に着けている方が漫画編集経験者でも少ないので、目から鱗という方も多いです。
▼共通ルート プレーヤー2~3年目
自身の担当作でヒットが増えてきたら先輩OJTのチェックが外れていきます。
いわゆる独り立ち…ですが、作品はチームマネージャーがまだチェックします。
この頃には逆に自身が編集部内の新人OJT担当を行うことも多いです。
新人を指導するという経験が編集者としてのスキルをより強固なものにしていきます。
また漫画編集以外の仕事にも着手し始めます。
漫画編集の仕事は作家との1対1で行われることが多いですが、たとえば、
『自社で従来作ってこなかった新しいジャンルの漫画を作るプロジェクト』
『一般作売り伸ばしのためのプロモーション施策』
『販売形態や制作方法の見直し』
…など。
営業さんや自社書店チーム、広告チーム、単行本販売チームなど様々な部署の方と打ち合わせて、プロジェクトを進めていく機会が増えます。
自社のステークホルダーと適切なコミュニケーションができる能力も大事ですし、時には競合他社とつながり、最先端の情報を更新しながらプロジェクトを進める必要もあります。
もちろん簡単なことではないので、上記についてもこの段階ではマネージャーのサポートを得ることが多いでしょう。
▼プレーヤーの先のキャリア① マネージャー
経験を積んだ先で、マネージャーとスペシャリストのどちらかを選択します。
マネージャーは自分のチームを持ち、部下の指導をしながらチームとしての成果を高めていくポジションです。
漫画編集のスキルと、人材育成のスキルの両方が求められます。
マネージャーは自分のチームで作られるあらゆる成果物を常にチェックし、
作品をヒットに導く立場にあります。
また社内外における高いコミュニケーションスキルが求められるのと同時に、
タスク処理能力の高さも求められます。
またマネージャーには専門ジャンルの戦略検討を行うという重要なミッションもあります。
チームマネジメントとジャンルのマネジメントを行うポジションです。
▼プレーヤーの先のキャリア ②スペシャリスト
もっともっと漫画編集を行いたい!という現場志望のメンバーが就くポジションが
スペシャリストです。
これまでの経験を踏まえ、より精度の高い作品作りを目指していきます。
裁量を広く持てるので、作家さんの特性を活かした新たな作品づくりにどんどんチャレンジできますが、その分パフォーマンスも求められる、プロフェッショナルなポジションとなります。
このポジションは近年新しく設定されたものですが、ウェイブではこのように多様な働き方や、特性にあった能力を活かすポジションをどんどん取り入れています。

▼番外編
マネージャー、そして副部長ポジションで実績を積んだ先に待つのが部長職…
つまり今私が担当しているポジションですね。
事業部全体を管理するのが主な業務となります。
事業戦略の立案や予算管理、部署全体のマネジメント、
人事評価、組織体制の検討、組織ルールの制定その他諸々の懸案事項の解決に向けて毎日奔走しています。
現場編集としての仕事は少なくなりますが、
編集部の最大ミッションは「大ヒット作の創出」です。
常にどうやったら面白い漫画が作れるか、
どうやったら売れるネタに再現性を持たせられるか、
どうやったら敏腕編集者やマネージャーを育成できるだろうかなどなど、
漫画に関連することを考えない日はありません。
▼最後に
ここまで色々書いてきましたが、
皆さんのこれまでのキャリアや入社後に開花するスキル次第では、
この記事どおりの年数は不要で、急速にキャリアアップすることも可能です。
またスペシャリスト枠のように今後組織の成長や変化に応じて、
新たなポジションが生まれる可能性も大いにあります。
手を挙げる方、やる気のある方にはチャンスを与えるのが当社の社風ですし、
そこで実績を上げられれば評価もきちんとついてきます。
挑戦と変化を楽しむ弊社で、ぜひ一緒に65歳まで成長していけたら嬉しいです。
ご応募お待ちしてますね。
だって、アナタに早くお会いしたいので!(ニチャァ)
(情熱が空回って余計な一言を伝えてくるヤツ特有の怖さ…!!)
