こんにちは。またお会いましたね!編集長の村井です。
今日は採用サイトでもPRしている「編集者がマンガ原案を考える」というウェイブ編集部の変わった文化について解説していきたいと思います。
■9割以上のマンガ原案を編集者が考えています
もしかしたら皆さんの想像以上に数は多いかもしれません。
アニメ化したあの作品も、単行本が大量重版中のあの作品も、
Xでバズったり、広告でよく見かけるあの作品も、
ひょっとしたら…アナタが夜な夜な愛読し、
21世紀の聖書として読書用・保存用・布教用に複数購入しているあの作品も、
編集者が考えた原案発の作品である可能性があります。ふはははは。
ここまで読んだアナタは早速こう思うはずです。
「…原案を考えてるからってウェイブの編集者はそんなに偉いのか?」と。
そんなことはちっともありません!
生意気言って申し訳ございません!!
まるで偉くないです。土下座させてください。
ふう…(地面にこすりつけた額の埃を払う村井)
原案は作品のきっかけであり、ゼロをイチにする部分ではありますが、
結局はマンガ家さんに描いてもらえなきゃ、ただの妄想企画書です。
マンガ家さんの力があって、初めてそこに瑞々しい命が吹き込まれ、
読者さんの元に届く魅力的な作品へと進化します。
だから我々編集者は絶対にマンガ家さんに頭が上がらないのです。
■あくまで主役はマンガ家さんだけど…
編集者は黒子、主役はマンガ家さん。そこは変わりません。
しかし黒子であったとしても、漫画原案を作ることは掛け値なしにめちゃくちゃ楽しい仕事です。
自分が考えたストーリーやシチュエーション、キャラやセリフを、
プロフェッショナルな読解力と表現力を持ったクリエイター様にマンガにしてもらえる日がくるなんて…!
学生時代、小説家に憧れて、家でコソコソと小説執筆の真似事をしていたあの頃、
こんなに素敵な毎日がやってくるとは思いもしませんでした。
ありがとうお母さん、僕を生んでくれて!
ありがとうお父さん、僕にWindows Meを買ってくれて!!
■楽しいけど責任重大
当たり前の話ですが原案は編集者が自分のエゴで自由に作っているわけではありません。
もしマンガがヒットしなかった場合、
マンガ家さんに多大なるご迷惑をおかけすることになります。責任重大です。
マンガ家さんと編集者は一蓮托生のバディですが、
かたや個人事業主のクリエイターさん、かたや雇われサラリーマンという大きな違いがあります。
売れなければ商業漫画は打ち切りになり、マンガ家さんは収入も作品も失います。
編集者にとっては例えば担当している10作品のうちの1作品であっても、
マンガ家さんにとっては命を懸けた一分の一作品だという事を決して忘れてはいけません(自戒)。
担当マンガ家さん10人全員と(創作の上で)真剣交際し、10人全員を本命と考え働くパッションが不可欠です。
■お金が取れる原案を作ろう
あえて少し厳しい言葉で言わせてもらえば、
創作者ワナビーが綴る「僕の考えた最強の世界」だけでは通用しないのがプロの世界です。
お金を払って買ってもらえるコンテンツの企画案を作るには、
綿密な市場調査や日々のネタ探し、
マンガ家さんの特性に合わせてネタを思考する柔軟性、
そして何度社内でボツになってもへこたれずに直ぐ次のアイデアを考えるタフさが必要とされます。
私も入社当初は本当に死ぬほど上司のボツを喰らいました。
ただボツになると当然落ち込むわけですが、
当時お世話になっていた上司は本当に素敵な方で、原案の課題点を項目ごとチェックシートにまとめて、どこが欠けているか、またどこを目指して次の案を考えるべきかを、必ず具体的にフィードバックしてくれていました。
そのおかげで最初はボツ続きでダメダメだった私も次第に成長し、
気付けばなんとかお金が取れる原案を考えられるようになりました…!
ウェイブ編集部では今でも、
新人編集者が考えた原案には、上長から必ず丁寧かつ具体的なフィードバックが入る文化があります。
編集者は言語化のプロなので、部下の原案へのフィードバックもみんな言葉巧みです。
課題点は伝えつつ、やる気に火をつける一言も忘れません。
だから新人もメキメキ成長してヒット作原案を作れるようになります。
…というわけで、原案を作るのは大変ですが編集部のフォロー体制はばっちり整ってます!
興味はあるけど原案検討は未経験、自信が無いという方も是非
ウェイブ編集部にエントリーしてみてくださいね。
もし機会があれば次回はもう少し具体的に、
原案を検討する際に意識しているポイント、コツについても書いてみようと思います。
ではまたどこかでお会いしましょう。
最近めっきり寒いのでどうか風邪などひかれませんように~!