企画づくり、ぶっちゃけ何考えてる?|ヒットを狙うには◯◯が命

こんにちは!
ウェイブ編集部でBL漫画を担当しているSです。

今回は「企画づくり、ぶっちゃけ何考えてる?」をテーマにお話ししたいと思います!

「編集者による企画会議」、漫画やドラマで見たことがある方も多いんじゃないでしょうか。
編集者は企画で何を重視しているのか?
結論からお伝えすると…

■電子コミックは広告命!!

普段SNSを使っていると、マンガ広告が流れてくることがあると思います。
みなさんも一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
私自身、しょっちゅうクリックしては課金している人間なのですが(笑)、このマンガ広告がヒットの鍵を握っているんです。

広告をきっかけに作品を読んでもらえれば、大ヒットにつながる可能性もありますし、
反対に、広告をクリックしてもらえなければ、作品を知ってもらう機会そのものが限られてしまいます。

つまり、広告は大ヒットを生み出すチャンス!!!

編集者として、この機会を逃すわけにはいきません。

ウェイブには、自社運営の電子書籍サイト「ComicFesta」と、広告運用のスペシャリストが集まった専門部署があります。
作品は基本的に1話の配信時から広告を出稿し、読者さんに届けていく仕組み。

そんなウェイブではの、広告を意識した企画づくりについて、具体的にお話していきます。

■広告をクリックさせる原案のポイント

ウェイブでは、原案作りの時点から、広告映えするかどうかを意識しています。
思わず広告をクリックしたくなるような「パッと見ただけでインパクトが伝わるシーン」まで考え、雰囲気やニュアンスだけでふんわりと魅せるのではなく、「この作品、何か気になる!」と思ってもらえる「フック」を作ることが重要なんです。

いざ原案を作ってみた際、ストーリーの流れは綺麗だし、魅力的なキャラ作りも意識したはずなのに、
なぜか印象に残らない…というのは、陥りやすい落とし穴。

印象に残らないということは、裏を返せば「インパクトの強い見せ場が無い」ということ。
広告映えする原案を作ろうと思ったら、これはものすごーーーーーく致命的…。
思わず広告をクリックしたくなるような、インパクトあるシーンをぜひ盛り込んで見てください。

そんな原案を作るために私が重視していることは、「テーマがキャッチーかどうか」と「カップリング」です。

■ポイント① テーマのキャッチーさ

例えば、
「平凡な受が超美形のスパダリ攻に溺愛される話」を作ったとします。

もちろん、BLとして魅力的なテーマです。
ただ、これだけだとよくある王道の設定ですよね。
印象強いマンガ広告がたくさん並ぶ中では、埋もれてしまう可能性があります。

ここから、どうやってオリジナリティを出していくかが大切です。

テーマにフックを加えたり、二人の関係性を特殊なものにしたり、印象的なキメ台詞を作ったり。
時には発想を180度転換して、まったく新しいテーマを考えることもあります。
とにかく貪欲に、「どうすればもっとインパクトが強くなるか?」を突き詰めていくんです。

「平凡な受が超美形のスパダリ攻に溺愛される話」にフックを加えて生まれた作品のひとつが、『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』です。
本来ならストーリーの後半で選ばれずに終わることも多い「当て馬」というポジションのキャラクターが、スパダリ王子に溺愛される。
そんな、定番の役割をひっくり返す設定を加えることで、作品ならではの個性が生まれています。

こちらは尊敬する大先輩の担当作なのですが、こうした原案のプロたちの知見も取り入れながら、原案を磨き上げていきます。

■ポイント② カップリング

そして、もう一つのポイント「カップリング」について。
BLならではの重要なポイントとして、特に大切に考えています。

「この子が受だから読みたい!」
「この攻が陥落するところを拝みたい!」
「この二人が一線を越える瞬間を見届けたい!」

などなど、BLを嗜む人には「好きなカップリング」「好きな攻・受」が必ず存在すると思っています。
だからこそ、キャラクターの属性や二人の関係性も力を入れて考えるべきポイントです。

さらに、カップリングを考えるうえでは、
「どんな読者さんにこのBLを届けたいのか」というペルソナ分析も欠かせません。

ターゲット層のフェチに刺さるキャラクターになっているか?
属性や設定が中途半端になっていないか?

読者さんが「この二人、気になる!」と思える魅力があるかどうか、目を光らせています。

■「インパクトの強い見せ場」と「作家さんの強み」を組み合わせる

広告を意識した原案作りでは、「インパクトが大事!」ということをお話ししてきました。

しかし、インパクトさえあれば何でもいいというわけではありません。
どれだけ目を引くテーマでも、作家さんの個性や強みが活かされていなければ、作品としての魅力を最大限に引き出すことはできません。

作家さんの得意な表現や好きなシチュエーションを活かしながら、読者さんが思わず気になってしまうテーマを考える。
そうすることで、作家さんの魅力を存分に発揮できるうえに、作品を読者さんに届けるための強みも生まれると考えています。

■企画作りの可能性は無限大!

ウェイブでは、6~7割のマンガ原案を編集者が考えています。
私もこれまでに、延べ200本以上の原案を作ってきました。
“作家さんの個性を活かす”ことを大切にしながら、大好きなBLの原案を考えるのはすごく楽しい仕事です。

「こんなカップリングが好き!」
「こんなシチュエーションが癖に刺さる!」
そんな作家さんのフェチを取り入れながら、渾身の原案を作っていきます。

もちろん、毎回すんなりと良いアイデアが浮かぶわけではありません。
何度も考え直しますし、ボツになることだってあります。
かくいう私も、これまでに100本以上のボツを経験してきました。

それでも、「このテーマなら面白くなるかも!」「この作家さんなら、こんな表現で魅せてくれるかも!」と考えている時間は、やっぱり楽しいものです。

そして、自分の考えた原案が作家さんの手によって漫画になり、読者さんに届いていく。
編集者としての大きなやりがいだと思っています。

もし、「自分もこんな原案を作ってみたい!」と思った方がいれば、ぜひウェイブの編集者に応募してみてください。
自分の「好き」を企画にして、たくさんの読者さんに届けてみませんか?
創作意欲にあふれた皆さんと一緒に働ける日を、楽しみにお待ちしています!

S

2017年ウェイブ入社。
主にBLジャンルを担当。

連載中の担当作は、
『お酒によわい安藤さん(著:瀬戸うみこ先生)』
『食らいついてよ、旦那さま(著:ユキハル先生)』
『魔王イブロギアに身を捧げよ(著:梶原伊緒先生)』など。
最近は『マンダロリアン・アンド・グローグー』にハマっています。

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